絵本記録

寝かしつけで息子に読んでいる絵本について記録するブログです。

181130&181201 とべ!ちいさいプロペラき

空へのデビューを夢見るプロペラ機のお話。絵は乗り物の絵本を多数手掛けている山本忠敬さん。我が家はとらっくとらっくとらっくを持っています。お気に入りです。写実的でありながら、温かさも感じさせるタッチ。

ehonkiroku.hatenablog.com

 

この物語のいいところは、主人公が引け目を感じてしまうジャンボジェット機に驕りが一切ないところ。自分の方が大型で経験もあるけれど、先輩風を吹かせることなく「広い空では自分たちの大きさなんて忘れてしまう」と悟りを開いているかのような振る舞い。私、ライバルにせよモブにせよ、誰かが誰かを見下す、嘲る展開が嫌いなんですよね。ジャンボジェット君がイイ奴でほんとうに良かった。
それから、プロペラ機が初めて空を飛ぶときの、離陸の描写がすごくいいです。臨場感があります。読んでてリズムに乗れるというか、自分もプロペラ機と一緒に滑走路を走っているような、そんな気持ちになります。声に出したときの読みやすさって絵本の中でかなり重要な要素だと思います。

余談ですが私、キャラクターがイタズラをして騒動を引き起こす展開とか、勘違いで暴走する展開も苦手です…見ていられない…おさるのジョージは平気です。好きです。あれは、周囲のジョージに対する期待値が高すぎる。留守番とかおつかいとか普通に頼むんだもん。サルだよ? 

とべ! ちいさいプロペラき (こどものとも傑作集)

とべ! ちいさいプロペラき (こどものとも傑作集)